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包括医療という言葉を聞いたことがあるでしょうか?知っている方は病院関係者か医療事情にかなり詳しい方と思われます。数年前より大学病院、総合病院で行われてきましたが私の病院でも7月より参加することとなりました。
と言われてもピンとこないですよね。たとえば変形性関節症という病気で整形外科に入院したとします。そうすると病院側はこの病気でしか治療費の請求ができなくなったのです。もし他科の病気の治療をしても病院からは費用の請求はできません。診察代はもちろん検査、薬代もタダというわけです。不必要な検査、治療を行わないようにという対策のようです。患者さんにとってはお金がかかりませんので問題ありませんが、病院側としては、患者さんが他の科にかかりたいといってもダメです、ということになってしまうこともありかねませんね。いつものことながら医療制度は実際に医療にたずさわってない人達が決めますから現場の医師だけでなく患者さんが一番困るわけです。
当科では患者さんに迷惑がかかないように採算をあまり考えず治療を行う方針でいますのでご安心ください。
しかしあまり赤字がひどくなるようならご協力をお願いするかもしれません(笑)
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2009.07.30 Thu l 日記 l COM(0) l top ▲
手術をしてもいいから良くなりたい。でも痛くはしないで。整形外科の患者さんはみんな思っていることでしょう。痛みがなく治療することは本当に大変なことです。「痛みなくして改革なし」と誰かがいいました。痛みを乗り越えてこそ、いいことが待っているということでしょうか?でも楽して良くなりたいですね。私が患者さんだったらそう思います。常に痛みを少なくして治療する方法を考えておりますが、難しいです。
さて、手術を受けた方にとって皮膚を縫った後の糸を取る、抜糸というのも大変な行事の一つです。ご存知の方も多いと思いますが、現在整形外科ではいわゆるホッチキスで皮膚の表面を合わせます。でも抜く時は痛いと思います。中には歯を食いしばって耐えている方もいます。
そこで朗報です。3ヶ月ほど前より股関節手術では皮膚を縫合せず、医療用のボンドを塗って傷を覆うことを試みました。瞬間接着剤を皮膚に塗るような感じです。思っていたよりも傷の治りが良く、早い方では数日でシャワーも可能となります。消毒もいりませんし、抜糸の苦しみもなし。いいことずくめです。医学はどんどん進歩します。これで患者さんの一つ負担が減りました。次も期待してください。
2009.07.12 Sun l 日記 l COM(0) l top ▲
梅雨中ですがいかがお過ごしでしょうか?梅雨の時期は特に関節が痛くなる方が多いようです。なぜ天気が悪いと関節が痛くなるか?実ははっきりとした原因はわかっていません。気圧が関節に影響するという説もありますが、医学にはわからないことの方が多いというのが現状です。その中で私達はできる限りのことをしているわけです。
むしろ直せない病気の方が多いのではないでしょうか?私達もできればすっかり直してあげたいと頑張っています。いままでいろいろな患者さんと接してきましたが、やはり病気のことを理解し、私達と協力し、頑張る方は(特に整形外科の病気ですが)回復は良い傾向にあると思います。
医師側もがんばっていますので患者さん側も病気に負けず協力、努力をお願いいたします。そうすると回復は倍増すると思います。
2009.07.05 Sun l 日記 l COM(0) l top ▲